巻線仕様を確定するためには、コイルの表面温度を確認する必要があります。コイルを安全に使うためには、絶縁層の耐熱温度未満の発熱に抑える必要があります。コイルは、過大な電流を流すと簡単に破損(燃える)するので発熱の確認が重要と考えています。


巻線仕様㋩の計算結果の下に、ΔT(デルタ・ティー)なる数字があります。


コイルの表面温度は、


 コイルの表面温度 = 室温(環境温度) + ΔT ℃ 


となります。


下表から、0.5A流した時のΔTが23℃となっており、仮に室温24℃とした場合、コイルの表面温度は47℃と推定できます。


PEWの耐熱温度は155℃なので、表面温度47℃は十分な値です。今回の巻線仕様はこれで決定です。


もし、ΔTが100℃を超えるような場合は、線径を太くするか、磁束密度を下げるかなどの対策が必要です。


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