コイルでよく使われている線材は、


種 類 耐熱温度
ポリウレタン(UEW)130℃
ポリエステル(PEW)155℃
ポリアミドイミド(AIW)200℃
ポリイミド(PIW) 220℃

銅線の被覆(絶縁層)の耐熱温度によって区別されています。

また絶縁層の膜厚はJIS規格で決められており、絶縁層の厚い方から、0種、1種、2種、3種のように区別されています。


一般に、線径と言う場合は、絶縁層を含まない導体径を指します。


線材を指定する場合、例えば、


 線径φ0.5mm、1種PEW 


と指定した場合、導体径φ0.5mm、1種PEW(耐熱温度155℃)、平均仕上り外径φ0.541mm 


と言うことで、線材を購入する情報が確定します。


平均仕上り外径とは、絶縁層の厚さを含めた電線の外径寸法です。

JIS規格表から、絶縁層の最大膜厚と最小膜厚の平均値を取ってます。

絶縁層の膜厚を含む線径は、線材の製作Lotによって、ばらつきます。

コイルや巻線治具を設計する時、この仕上り外径を使うのでとても重要なパラメータになります。


今回使用する線材は、” 線径φ0.5mm、1種PEW ” とします。